知ることで、人生の選択肢は増える
行ったことのない街の名前を、誰かから聞いたとします。 「小さな本屋が多くて、歩くのが楽しい街なんですよ」 それまで気に留めていなかった場所なのに、少し調べてみたくなる。 写真を見て、いつか行くかもしれない旅先の一つになる。 不思議ですよね。街は前からそこにあったのに、知ったことで初めて、自分の選択肢に入ってくるのです。 人生の学校、2時間目。 「教養」のお話をします。 「教養」と聞くと、歴史上の人物をたくさん知っていることや、難しい本を読めることを思い浮かべるかもしれません。私も以前は、知っていることが多い人ほど賢いのだと思っていました。分からない話に出会うと、質問するのが少し恥ずかしかったんです。 でも、今は少し違う見方をしています。 知識は、知っていること。その知識を手がかりに「ほかの見方もあるだろうか」と考えられることが、教養の面白さなのではないでしょうか。 たとえば、友人が今とは違う働き方を選んだとします。「自分には無理だ」と思うかもしれません。でも、その人がなぜその選択をしたのか、どんな暮らしを大切にしているのかを聞くと、自分が当たり前だと思っていたことに